はじめてのプロジェクトの成果である、開沼博編『福島第一原発廃炉図鑑』(太田出版)が発売されました。

 
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福島第一原発廃炉図鑑

開沼博 編

価格2,300円+税
判型A5判
ページ数398ページ
ISBNコード9784778315115
本書は、世界で初めて「福島第一原発廃炉の現場」の内実を正面から記録した出版物です。世界史的事件である「福島第一原発事故」の中心に入り、一般住民・民間の立場からその廃炉の現場の実態を調査するということが、事故から5年たってはじめて可能になりました。長期に渡る廃炉の作業と、一時は人が住まなくなったその周辺地域がいかなる未来に向かっていくのか。私たちは、そこに対していかなる理解と想像力をもち向き合っていくことができるのか。私たちの文明や科学技術はもちろん、言葉や文化・芸術の力、民主主義のあり方、社会的包摂の仕組みづくりが試されるのはこれからです。本書はその土台になるべく編集されました。(「はじめに」より)

執筆者紹介

開沼博(かいぬま・ひろし)

1984年福島県いわき市生。立命館大学衣笠総合研究機構特別招聘准教授、東日本国際大学客員教授。東京大学文学部卒。同大学院学際情報学府博士課程在籍。専攻は社会学。著書に『はじめての福島学』(イースト・プレス)、『漂白される社会』(ダイヤモンド社)、『フクシマの正義 』(幻冬舎)、『「フクシマ」論』(青土社)など。共著に『地方の論理』(青土社)、『「原発避難」論』(明石書店)など。早稲田大学非常勤講師、読売新聞読書委員、復興庁東日本大震災生活復興プロジェクト委員、福島原発事故独立検証委員会(民間事故調)ワーキンググループメンバーなどを歴任。現在、福島大学客員研究員、Yahoo!基金評議委員、楢葉町放射線健康管理委員会副委員長、経済産業省資源エネルギー庁総合資源エネルギー調査会原子力小委員会委員などを務める。受賞歴に第65回毎日出版文化賞人文・社会部門、第32回エネルギーフォーラム賞特別賞、第36回同優秀賞、第6回地域社会学会賞選考委員会特別賞など。

竜田一人(たつた・かずと)

職を転々としたあと、福島第一原発で作業員として働く。福島第一原発で作業員として働いた様子を描いた『いちえふ ~福島第一原子力発電所案内記~』(講談社)が「第34回MANGA OPEN」大賞を審査員満場一致で受賞、現在まで3巻が刊行されている。同書はフランス、ドイツ、スペイン、イタリア、台湾でも翻訳刊行され、現在、アメリカでの刊行も準備中。

吉川彰浩(よしかわ・あきひろ)

1980年茨城県常総市生。高校卒業後、東京電力株式会社に就職し、福島第一原子力発電所、第二原子力発電所に14年間勤務。2012年、福島原子力発電所で従事する方々を外部から支援するため同社を退職。13年「Appreciate FUKUSHIMA Workers」を立ち上げ、「次世代に託せるふるさとを創造する」をモットーに福島第一原子力発電所従事者支援と福島県双葉郡広野町を中心とした復興活動に取り組む。14年11月一般社団法人AWFを立ち上げ、目先の改善ではなく、原発事故後の被災地域を如何に、次世代に責任を持って託すかを模索する団体活動を展開。活動を通じて「廃炉と隣合う暮らしの中で生活根拠」を持てるよう、近くて遠くなった「福島第一原発」を視察という機会を通じて、一般の皆さんと一緒に学ぶ活動や、元社員としての知識を活かし「分かりやすい福島第一原発の廃炉状況」を伝える学習会を行っている。現在も、家族親類を含め原子力事故による避難生活中。

 

メディア情報

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プロジェクト概要

プロジェクト名称

福島第一原発廃炉独立調査研究プロジェクト(略称:廃炉ラボ)

プロジェクト設立

2015年10月11日

プロジェクトの目的

1F廃炉の見える化。
日本が抱える問題の中でももっとも重要なものの一つである1F廃炉は、それを知る手段が限られていることやその情報を理解する回路が不足していることもあって誤解・無理解の中にある。廃炉の現場を知り、そこに生きる人たちを支える前提を用意できるように、その内実を見えるようにしていく。

主な事業

既に1F廃炉について一定の知見をもつ研究員を中心に以下の事業を行ってまいります。

  • 福島第一原発の現状の調査と各種媒体を通した情報発信
  • 書籍『福島第一原発廃炉図鑑』の刊行&画像・映像の制作・公表
  • 大学生など非専門家を対象にした1F廃炉の視察の開催